いつの間にか眉間にできているシワに気がついて、鏡を見た時にびっくりしたことはありませんか。顔の表情でできるシワには、笑いジワといって口元や目元にできるものがありますが、こちらは笑い顔でできるものなので、好意的に受け取られますよね。一方の眉間のシワは、顔をしかめたりするとできるシワで、見た目にもあまり良くないばかりか、顔を老けて見せさせるなどマイナスイメージの強いシワです。

シワというと年を取った証拠のように思われがちですが、実は若い人にも眉間のシワはできてしまいます。しわが深くなる前に、シワを改善しなければシワは取れなくなってしまいます。そこで今回は眉間のシワを取る簡単な方法として、サージカルテープを使う方法について、詳しくご紹介します。

眉間のシワの原因

眉間は幸せを呼び込む場所と考えられていて、眉間を含め顔の中央には運気が流れているとされています。人相学では、眉間の状態でその人の心理状態や忍耐力などが分かるとされ、運や不運を分ける場所でもあります。それだけでなく、眉間にシワがある人は、笑っていても不機嫌そうに見えてしまうため、周りの人に「笑ってるけど本当は怒ってる?」と誤解されがちです。またシワがあるとそれだけで老け込んで見えるため、顔全体のトーンを暗くさせてしまいます。このように特に目立ち、気になる眉間のシワは、なぜできるのでしょうか。

表情のクセで眉間にシワができる

眉間のシワの最も大きな原因は、無意識のうちにしてしまう“クセ”です。

目が良くない

メガネをかけるほどではないけれど、目が悪い場合や、普段はメガネやコンタクトをつけている人が外している時など、小さい字が見えなくてつい目を細めて見ていないでしょうか。実は無意識にしているこの行動が、眉間にシワを寄せる原因になっています。その時には短時間であっても、繰り返すことでシワが刻まれてしまいます。

ストレスや疲れがある

考え事をしている時や疲れていたりストレスがある時など、こちらも無意識のうちに眉をひそめてしまっていてその繰り返しが眉間のシワになってしまいます。パソコンやスマホの画面の見過ぎで、目が疲れている時にも同じく眉間にシワを寄せてしまうことが少なくありません。これは昼間だけでなく、寝ている時にも眉間にシワを寄せてしまうことがあります。特に横向きに寝るクセがある人は、眉間にシワがよりやすくなります。

肌の乾燥によるもの

顔の中でも眉間はあまり皮脂腺がないため、乾燥しやすい場所です。ただ鼻や額といったTゾーンだけ皮脂の分泌が活発な混合肌の場合、眉間にも皮脂を抑えるクリームを塗ってしまうことがあり、これが乾燥肌につながります。皮膚の表面は乾燥すると、シワができやすくなります。そのまま放置するとシワはどんどん深くなります。

さらに普段の生活で、肌が乾燥しやすい生活をしている人も注意が必要です。空調の効いた部屋で長時間過ごすことが多い人や、秋冬になると肌が乾燥してしまうことの多い乾燥肌の人は眉間が乾燥しやすく、シワができると治りにくくなります。また加齢によっても肌の水分量が低下するため、肌が乾燥しやすく皮脂の少ない眉間にシワができる原因となります。

紫外線によるもの

額に近い眉間は、紫外線を浴びやすい場所です。紫外線は肌の弾力や水分を保持するコラーゲンなどを破壊してしまいます。さらに乾燥を招くなど、紫外線は大きなダメージを肌に与えます。そのため眉間にシワができるとなかなか元に戻らず、さらに深いシワができるようになってしまいます。

間違ったお手入れによるもの

肌の状態をきちんと把握せずにスキンケア商品を選んでしまった場合や、過剰なお手入れ、また刺激の強いクレンジングなどによって、肌にダメージを与えることもシワができやすい肌になってしまう原因です。顔の皮膚は薄いため、強い刺激を与えると皮膚が引っ張られてシワになってしまいます。タオルで強く拭くといったことも刺激になります。

また乱れた食生活や無理なダイエットなどで、栄養不足になることも肌の乾燥を招きます。特に塩分の多い食事や、加工品を食べることの多い人は、ビタミンが不足しがちで、肌の再生に必要な栄養を十分に得ることができません。そのため肌に受けたダメージが回復しにくく、一度できたシワがなかなか直らないことにもつながります。

しかし眉間のシワの最も大きな原因は、無意識のクセが最も大きいとされています。指摘されないとなかなか気がつかないため、かなりひどくなってから気がつくということも少なくないのです。またこの無意識の眉間のシワは、年齢に関係なくできてしまうため、注意が必要です。

眉間のシワにはサージカルテープ!

眉間にできてしまったシワは、手で伸ばしても直りません。無意識に眉をひそめたり、夜寝ている間に眉間に力を入れてしまっているからで、昼間のように鏡を見て意識してシワを伸ばすことが難しいからです。そこでおすすめなのが、サージカルテープでシワを伸ばす方法です。

サージカルテープは、本来傷口を覆うガーゼや、巻いた包帯がゆるまないよう固定するために使われる、医療用のテープです。伸縮性のあるタイプや、しっかり固定する非伸縮のタイプ、柔らかく目立たない不織布や縦にも横にも切りやすいプラスチックタイプなど、用途に合わせて使い分けることができるようになっています。さらに通気性に配慮がされていて、長時間の使用に肌がかぶれることのないよう、粘着部分に低刺激の粘着剤を使用するといった工夫もされています。

そのサージカルテープを使い、シワの部分を常に伸ばすことで、シワをなくすことが可能です。さらに貼り続けることで、無意識のうちに眉間をしかめてしまうクセを防ぐことにもなります。眉間のシワを取るためのサージカルテープは、眉間の広い範囲をカバーしてくれる形になっているため、簡単にはがれません。市販されている眉間のシワ用のサージカルテープは透明なため、目立たない点もおすすめです。もちろん一般的なサージカルテープでもシワ伸ばしは可能なので、ドラッグストアや薬局、100円ショップで購入し、使用してもいいでしょう。

サージカルテープの使い方

サージカルテープを使い簡単に眉間のシワを伸ばす方法には、巻きタイプのテープを使う方法と、あらかじめカットされたものを使う方法とがあります。どちらの場合も、まずテープを貼る前に顔をきれいに洗い、スキンケアをしておきます。特に眉間は乾燥しやすいのでクリームなどでケアをしておきます。

カットタイプの貼り付け方

あらかじめカットされたタイプを使う場合は、顔のお手入れをした後、シワを伸ばしながら貼り付けていきます。眉間に合わせてカットされていますので、テープと肌がしっかり密着するように貼れば問題なく貼り付きます。ただし価格がそれなりにするため、毎日使用すると費用がかかる点がデメリットともいえます。

カットされているタイプは粘着力が強く、睡眠中でもはがれることはあまりありません。ただし寝ている時の姿勢によってははがれやすくなることもあるので、端を巻きタイプのサージカルテープで補強するという方法もおすすめです。

巻きタイプの貼り付け方

巻きタイプのサージカルテープを使う場合、できれば伸縮性のないタイプを使うのがおすすめです。日中は意識して眉をひそめないようにすることができますが、夜寝ている間などは力の加減ができないため、朝起きた時にテープがはがれたりよれたりといったことが起きてしまうからです。

巻きタイプの場合は、十字に貼るのがシワ伸ばしに効果的だとされていますが、寝返りを打つことなども考え、*のように十字にプラスして斜めにも貼るのがおすすめです。ただしテープによっては、眉間に塗ったクリームなどではがれてしまうこともありますので、ある程度ちゃんと粘着力のあるテープを選ぶようにするといいでしょう。

カットタイプも巻きタイプも、肌に合うかどうかは個人差がありますので、まずは何種類か試してみて、毎日貼り続けても大丈夫かどうか確認した上で使うようにしましょう。

サージカルテープを使う場合の注意点

シワを改善するための美容液を購入するよりも、安価で手軽に眉間のシワを解消できる方法として、注目を集めているサージカルテープですが、使用には注意点もあります。

毎日貼らないと効果がない

眉間のシワを取りたくてサージカルテープを貼っていたけど、面倒だからもうやめようと考えてやめてしまうと、シワは復活してしまいます。これは物理的にシワ伸ばしをしているためであり、テープというストッパーがなければまた元通りです。シワが消えたからもういいや、ではなく続けなければ意味がありません

根本的な改善にはならない

ある程度薄い、またできてそれほど時間が経っていないシワであれば、テープを使うことでシワをある程度薄くすることは可能です。ですが一度できたシワは完全に消すことはできません。テープはあくまでもシワを伸ばす補助的な働きをしているだけなので、眉間のシワを改善するためには、保湿をしっかりおこない、紫外線や乾燥といった肌のダメージから肌を守ることが一番大切です。また眉間にシワを寄せるクセがある人は、まずそのクセを直すようにすることが必要です。

テープは繰り返し使わない

カットタイプのサージカルテープは、価格が高いため使い捨てだと割高になりがちです。そのため1枚を数日繰り返し使うという人もいます。衛生面から考えると、あまりおすすめはできません。特にテープによっては粘着剤が肌に残ると、刺激となって炎症を起こす可能性もあります。できるだけテープは1回使ったら処分し、その後洗顔をして粘着剤を落とすようにしましょう。またスキンケアも合わせてするようにしましょう。

深いシワには効果がない

比較的手軽にシワが伸ばせるサージカルテープですが、シワがくっきりと刻まれてしまった場合は、テープで伸ばしても短時間でテープがよれてしまいます。この場合はテープをどのように貼ったとしても伸ばすことは不可能です。そこまで深くなってしまった場合は、ヒアルロン酸注入などの治療をしないと根本的な改善はできません。

医療用のサージカルテープを使った眉間のシワ伸ばしは、普段に眉間にシワを寄せて寝てしまう人には、予防にもなりおすすめです。ただし繰り返しのクセで跡になってしまっている場合は、テープだけでは根本的にシワをなくすことはできません。普段の生活から眉間にシワを寄せないようにする、また美容液やクリームを使い、眉間を乾燥させないようにすることも大切です。